ZOB/V96 プロト2 評価報告 3

その2: PentiumPro 200MHz + ASUS の Natoma マザー (つづき)

今回の報告では WinBench96 の中の CPUmark の結果について考察を行ない ます。

dot評価対象

ZD社 (PC magazine) のベンチマークプログラム WinBench96 の中で、CPU性能 を評価する CPUmark を以下のマシンで実行します。

  • ZOB/V95 (Pentium 133MHz/Triton chipset)
  • ZOB/V96proto1 (Pentium 166MHz/Triton2 chipset)
  • ZOB/V96proto2 (PentiumPro 200MHz/Natoma chipset)
  • ZOB/V96proto2 (PentiumPro 233MHz/Natoma chipset)

それぞれの CPUの性能を調べるのが目的です。CPUmark16 は16ビットアプリケ ーションの、CPUmark32 は32ビットアプリケーションの性能を示します。

dot結果

マシン ZOB/V95
Pentium
133MHz
Triton
ZOB/V96p1
Pentium
166MHz
Triton2
ZOB/V96p2
PentiumPro
200MHz
Natoma
ZOB/V96p2
PentiumPro
233MHz
Natoma
クロック比 1 1.25 1.5 1.75
CPUmark16
(比)
271
(1)
313
(1.15)
357
(1.32)
416
(1.53)
CPUmark32
(比)
266
(1)
310
(1.16)
546
(2.05)
628
(2.36)

 
winbench

dot考察

PentiumPro の 16ビット性能はクロック比までも届きませんが、32ビット性能 は圧倒的に速いことがわかります。
Pentium 133MHz と PentiumPro 200MHz、および 233MHz の 16ビットベンチマ ーク結果は、クロックの比に比べて低くなっています。これは一般に言われる通 り PentiumPro が 16ビットアプリに弱いことを示しています。
しかし Pentium もあまり大きな事は言えません。Pentium 166MHz でもたいし てスピードアップしていないからです。おそらく 2次キャッシュやメモリへのア クセスが頭打ちになっているからでしょう。
一方、PentiumPro をよく見ると、200MHz と 233MHz の比はほぼクロック比と 同等です。おそらくもう少し速いクロック(266MHzとか)でも、クロックに比例 してベンチマークの結果も速くなるのことが予想されます。
これは 2次キャッシュが CPUに内蔵されていることと、バスの方式が変更され たため Pentium と同じ外部 66MHz でも転送効率が上がっているためだと思われ ます。
よって PentiumPro は CPUクロックの上昇がアプリの実行速度に直接貢献する 可能性が大きいと思われます。より高速な PentiumPro の出荷が期待されます。

→ 評価のつづき

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