ZOB/V 2017のプロジェクトを始動します。
1994年にDOS/Vマシンを協同して部品を手に入れ、高性能なマシンを数十台同時に製作するZOB/V94プロジェクトを行いました。それから23年、DOS/Vマシンという言葉も使われなくなり、PC自作で技術的なノウハウは少なくなり、あえて部品集めて製作するということも少なくなっています。
5年前に個人的にZOBV2011と名前を付けてS、CPUに第3世代Core i7 SandyBridgeを作り、部品を取り替えながら少しずつ機能アップを図ってきました。5年が経ち、Windows7の環境も限界が近くなってきたので、KabyLakeの登場を契機に、新しいZOBV2017プロジェクトを開始することにしました。
目指す仕様は、次のように考えました。
以上のものをコンパクトに組み上げていくことにします。
条件に合うフォームファクタは、Micro-ATXとなります。Micro-ATX、ATXに比べて選択肢が少なく、Mini-ITXに比べてサイズ的な不利がありますが、サイズ・機能のバランス的には適していると考えています。
フォームファクタが決まったので、それに合うPCケースを選択することにする。5年前は、アルミ筐体のPCケースで技術力を持っていた星野金属が青息吐息になっており、Abeeにその地位を渡すところで、それなりに使える国産アルミケースがあったのですが、現在は様相が変わっています。黒一色のコストパフォーマンスの高い鉄製のケースが主流になっています。そこでMicro-ATX探してみると以下の3ケースが候補となりました。
1は、評判は良いケースですが、水冷システムには適さないようです。逆に3は、水冷システム搭載を基本としますが、そのためサイズがATXケース並で、登場から年月が過ぎているため入手性も良くないことが問題です。2のケースは、売価は、約5,000円と安く、強度や精度に不安がありますが、240mmサイズの水冷システムの搭載と仕様に書かれているので、購入することにしました。
水冷システムは、当初ケースと同じメーカーでサイズ的に間違いないCorsair H100i V2 CW-9060025-WWを考えていましたが、15,000円を超える売価とやや入手性が悪いので、チャレンジで8,000円とコストパフォーマンスの高いLEPA LPWAC240-HF を選んでみました。
ZOBV2011の電源ユニットは、当時の高性能グラフィックボードの使用電力に適合するよう850Wタイプのものを使っていましたが、Gefore もPascalとなりPC全体で消費電力は小さくなっいるため、
650Wタイプのものとしました。650Wでも計算上はGeforce GTX 1020X2で十分動作します。電源メーカーは、ケースと同じCorsair とし、使用電力が小さいときはファンが止まり、静音性が確保できるRM650x CP-9020091-JP(12,500円)としました。
PCケース、水冷CPUクーラー、電源ユニットが届いたので、組み上げてみました。
PCケース Carbide 88Rは、軽いの一言、3.5kg以下です。アルミケースより軽く、鉄板の厚さは実測で0.8mmでバリ処理のため、板曲げ処理をしているため、強度はなんとか確保できています。前面に2連ファンの水冷CPUクーラーを取り付けるようになっていて、丁度、収まる大きさのPWAC240-HFをセットしました。ネジ穴がしっくりこないところがありましたが、板の薄さから穴の微妙な位置の調整は楽に行えるのボルト8本で固定できました。このCPUクーラーを付けることで剛性を確保でき、このケースは2連ファンクーラーを付けることが必須であると思います。
電源ユニットは、CPUクーラー以上にしっくりと位置にはまり、下部の剛性も大きくなりました。ただ、下部に位置する電源ユニットは、電源ファンが底にあり、ほこりが舞い上がるような感があるのですが。
コミックマーケット C90 に参加しました。
展示物は自作CPUである TD4EX2 の動作デモと同人誌「あんたCPUなんか創ってどうするのよ?!」、それから完全オリジナル4bit CPU(名称未定)の概要および設計図でした。
お誕生日席だったためか、多数の皆様にお越しいただき、同人誌も午前中に完売という嬉しい悲鳴状態でした。購入できなかった皆様、申し訳ありません。次回は少し多めに増刷したいと思います。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。