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第4回金時山オフ PART1
(1998.04.18〜04.19)

〜極楽山頂ビール日誌〜
written by ezumi

 今年もビールの季節がやってきたのだ。ビールの季節を告げる第4回金時山オ フの声が聞こえてきたのは3月だった。
「今年は久野からだ。決行は4月の2週目ぐらい。じゃ、出口、宿の手配よろしく。」

Hayamiの一言で4回目の金時山行きが決まった。
季節はエルニーニョの影響で、初夏の陽気と晩秋を思わせる寒さが入り交じる春 の盛りであった。
しかし問題は金時山までのコース。前回は2名の落 伍者を出しているのだ。
これはただのハイキング、登山ではないのだ。

1週間後、話は少し変わっていた。
「思ったより体力が落ちている。少しコースを短くする。」
やはりHayamiの一言であった。
で、どうなったかというと、宮城野から明神ヶ岳を通り、金時山にいたるという コースである。辛さは前回の2/3、ようするに越える山が一つ減っただけである。

4月12日早朝、登山でドカドカビール隊の面々は、どんよりと雲が立ち込める、 寒さも漂う、小田原駅改札に集合したのだった。
これから、ハイキングと言うにはちと辛い、毎度毎度設定されるマゾヒスティッ クなコースを、山頂でのビールを思い、涎を流しながら登ってゆくのだ。
恥ずかしげもなく駅まで集合写真を撮り(後で消されてしまった。)、一行はドカ ドカと箱根登山鉄道バスに乗り込んだ。

今回のメンバーは、Hayami、k.oshima、vc.tada、こんちゃん、おのっち、 neopara、exit(出口)、記録係ezumiの計8名である。
平均年齢は無理をするにはちと高めであるが気にしてはいけない。

バスから空を見る、天気は悪い、晴れる気配もない。案の定バスの中は我々以外 は生活臭が漂っていた。こんな天気の中、山の中を歩くのはよほどの物好きしか いない。
天気予報では雹でも降ろうかという馬鹿野郎な天候である。

バスで揺られること30分あまり、宮城野バス停に着く、すかさず出口が宿にチェ ックを入れる。上の方は晴れているらしいことが、少しは救いになるか。
さて、次の問題である。
「みんなで登山口を探そう。」
Hayamiの一言である。
地図をみんなで広げること十数分、別荘地を抜けていかなければいかないこと、 そのあたりに登山口がある事が分かった。
少し歩き、別荘地の入り口に着く、案内板があり、一同はその前にどやどやと集 まった。

「高橋さん、井上さん、相鉄xxx...」
呪文のように要所要所にある家の名前をつぶやく、Hayamiが適宜覚える場所を指 示するが、記憶力の当てにならないこの面々にそれは無意味だった。
登山道まで後少しのところで、たどり着けない。近くで作業をしているおじさん に道を尋ねる。
「そこの家の庭を越えればすぐ登山道だよ。」
無責任にも無人の別荘の庭を指し示す。しかしビール隊も無責任さでは負けてい ない、フェンスを乗り越え、庭を横切り、玄関から堂々と出て行く、最後に戸締 まりは忘れずに。
確かに近かった。玄関先に登山道の入口があった。

PART2につづく

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