第3回金時山オフ PART1
(1996.10.26〜10.27)
〜涙と怒りの金時山は今日も雨だった〜
written by ezumi平成8年11月下旬、哀愁の小田急線は眠気と空腹を運んでいたのだ。
それが決まったのは、10月の中頃だった。今回は箱根の最強コースだ。 (とて もこれはハイキングとは呼べない、登山としか言いようがない。) 塔の沢から金 時山までのコースは、1回目のコースより 150% 増しの長さ、200% の厳しさがあ る。いきなり 2割も 3割も増えるのは缶コーヒーの中のミルクの割合ぐらいかと 思っていた。
金時山頂上でのスナップ (なぜか浮いた二人が(笑))
出発 (小田原駅〜塔の沢駅)
眠気と空腹を持ちよった面々が小田原駅に集合した。当然、全員の頭の中には 山頂でのビールとラーメンのことしか頭の中にはない。この日の ためにビール断ちをするものも多数。
熱狂的ビール崇拝者をもビール断ちさせるという金時山の魔力はどこにあるの だろう。
12名+サポートのOGU、朝7時、一人を除いては全員揃った、その一人とは、 一番体調が万全そうなちょっと遅れちゃったかもしれないけど予定の電車に乗れ たから予定どおりだHayamiである。そして、Hayamiは、7時を5分ほどまわったこ ろに来て、てきぱきと指示を与えた。
箱根登山電車に乗り込む、当然箱根湯元駅で人がどかどか降り、どしゃどしゃ 乗ってくる。
塔の沢駅に着く、当然降りる人間などいない、そもそも、ここから山に登ろう などと考えるものはいないのだ。
スタート地点、いつものことだが全員ワニ眼的半分眼で、眠そうだが元気はい い、ここからの阿鼻叫喚地獄絵図的登山を忘れさせてくれるような元気さである。
そして記念写真をハイキングに来ているおばさん達よろしく、ばしゃばしゃと 撮る。本当に、ここからが地獄なのだが。塔の沢〜塔の峰
サポート隊OGUに不必要な荷物を預けると、一行は 8時に駅を出発した。駅 を出て少し行くと石段をその到達地点である阿弥陀寺まで登っていくことになる。 ここはまだ、道了尊の石段に比べればまだまだなどと言いつつ、ムフフ的笑顔で 登って行ける。
20分ほど登ると寺の境内につき、めいめいに今日の登山の安全を祈った。ただ し、この寺は安産の祈願を主に担当しているらしい。
さて、ここから本当のビールへの道のりが始まるのだ。いきなりかなりきつい 登りが続く、所々に大きな岩がその先端を地面から出し、我々が進むことを悔し かったら登ってみろといわんばかりに苦しめたのだった。しかも誰一人として下 ってくる人も我々以外に登っている空気も感じられないのだ。まあ、当然だな。 こんな行程を塔の峰まで続ける、それなりに苦しいが、ここまではまだ全員余裕 があった。