2015年8月16日 東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット88に参加しました。(C88 day3 東o-11b) ZOB Clubでは以下の展示を行いました。
- 自作4BIT CPU (ブレッドボード上で動作)
- Z80 CPU+PIO (ブレッドボード上で動作)
どちらも単3乾電池2本で動かすという無茶な状況でしたが、猛烈な暑さにもかかわらず丸一日正常動作しました。人間の方は正常とは言い難かったですが……
自作4BIT CPU
渡波郁氏の著作『CPUの創りかた』で製作しているCPUをブレッドボード上で実現したものです。ですから「自作」と言い切るのは少々語弊がある訳ですが、そこはご容赦ください。 プリント基板を使わず、ブレッドボードの狭い面積に整然とチップを配置&配線するにはかなりの試行錯誤がありました。見に来ていただいた皆様にどこまで伝わったかはわかりませんが…… なお、CPUそのものは正常動作するのですが、いかんせんプログラムサイズが最大16バイトなので、見栄えのするデモは出来ません。当日は4個のLEDでカウントアップ&カウントダウンするソフトを動かしていました。 今回の経験を踏まえて、ZOB Clubでは完全自作の4BIT CPUを開発しようと計画中です。それもFPGAなどを使わず、すべて汎用ロジックICで。 続報をお待ちください。
Z80 CPU+PIO
こちらはブレッドボードによるデジタル高周波回路へのチャレンジです。 今回使用しているCPUは、ジャンクのSHARP X1から取り外した物で、動作周波数は2.5MHzです。これをそのままブレッドボード上で動作させています。 ただ単にZ80を動作させるだけなら、クロックを低くすればブレッドボード上でも容易に動作可能です。しかし2.5MHzは無謀ともいえる高さです。今回はノイズ抑制用のコンデンサを適切に配置することで2.5MHzを実現しています。 また今回は同じくSHARP X1から取り外したZ80 PIOも動作させ、CPUからの制御でLEDを点灯させています。(写真左上に繋がっている別基板) Z80 CPUもPIOも消費電力が大きなnMOSのため、AC電源を確保できないコミケでのデモンストレーションには難がありましたが、やはり現物を動作させることが重要ですので、単3乾電池2本を5Vに昇圧して動作させました。いつ電池切れになるかハラハラしながらのデモンストレーションでしたが、意外なことに丸一日持ちました。さすがに最後はギリギリ電池切れ寸前でしたが。