あなたCPUなんか創ってどうするのかしら?! 第2章 第3節
~あんたCPUなんか創ってどうするのよ?! Vol.4~
2019/4/14
技術書典6
池袋サンシャインシティ 文化会館ビル2F 展示ホールD「う11」
第2章 第3節 アキュムレーターへの書き込みの制御
TD4EX4では大部分の命令でアキュムレーターへの書き込みを行います。例外はジャンプ命令とRAMへの書き込み命令です。ジャンプ命令の命令コードは1110と1111、そしてRAMへの書き込み命令の命令コードは1010と1011ですから、これら全てに共通する条件はbit7が1であることとbit5が1であることです。従ってbit7とbit5の両方が1の時にはアキュムレーターへの書き込みを行わないようにします。そしてbit4で書き込み対象となるアキュムレーターを選択します。
数式6 アキュムレーターへの書き込み信号
アキュムレーターAのLD端子 = (bit7 AND bit5) OR bit4
アキュムレーターBのLD端子 = (bit7 AND bit5) OR (NOT bit4)
注意すべき点は、この信号は負論理だという事です。つまり0の時に書き込みを行い、1の時には何もしません。そのためbit7とbit5が両方とも1の時には強制的に1にします。それ以外の時にはbit4に応じて1と0を切り替えます。
こちらも実際の回路ではIC数を減らすためにあれこれ工夫します。