この世のCPUを食べ尽くすのだ! 第3章 第2節

~あんたCPUなんか創ってどうするのよ?! Vol.3~

2018/10/8
技術書典5 け39

第3章 第2節 I/Oユニットの仕様の確定

I/Oユニットについても仕様を確定しておきましょう。

データバス
TD4の入力ポートと出力ポートを連結してデータバスにします。従ってバス幅は4ビットです。
アドレスバス
命令の下位4ビットをRAMおよびメモリマップドI/Oのアドレスとします。従ってRAMとI/Oポート合わせて16語の容量となります。このうち0番地~D番地までの14語をRAMに割り当て、E番地をテンキー入出力兼LED出力ポート、F番地をLED選択ポートとします。RAMには1024語の容量を持つHM6148を使用しますが、実際に使うのは僅か14語です。
制御信号
CPUからI/Oユニットへの出力を示すWRITE信号、入力を示すREAD信号、そしてクロックを供給します。またI/Oユニット側でのIC数削減のために、1と0が逆転した「反転クロック」も供給します。元々TD4はクロックを74HC14で生成しているため、使用IC数を増やすことなく反転クロックを用意することができます。
回路図には掲載していませんが、TD4EX3でも手動クロック回路とリセット回路用に74HC14を使用しているので、TD4と同様に使用IC数を増やすことなく反転クロックを用意することができます。
ちなみにリセット信号はI/Oユニットに供給されていません。忘れていましたorz