第1章 RAM追加方法の検討

本書ではVol.1で製作したTD4EX2にRAMへのアクセス機能を追加し、名称をTD4EX3とします。TD4EX2とはTD4を拡張して最大4KBのROMを搭載可能にしたCPUです。

まずはRAMの追加方法を検討してみましょう。

「CPUの創りかた」ではTD4にRAMを追加する方法はおろか、RAMの必要性にすら言及していません。従ってTD4EX3の作成は何のヒントも無い状態から始める事になります。

これは裏を返せば自由な発想でRAMを追加できるという事でもあります。

そこでまず第1章では、RAMの追加方法について3通りの考え方を検討します。そしてそれらを比較検討し、TD4EX3に最適な方法を模索します。